もしも僕が花になったら…
春の桜になって、たくさんの笑顔の人たちに囲まれたい。
みんなが僕を見て、仲良くなって、温かい気持ちになって欲しい。
たまに、花より団子な人も見たいかな、、、
もしも僕が花になったら…
夏の向日葵になって、うーんと太陽に背伸びしたい。
子どもたちが僕を見て、「ヒマワリみたいに大きくなるぞ!」って言って欲しい。
下を向いている人が、僕と同じ方向を向いてくれるといいな、、、
もしも僕が花になったら…
秋の秋桜になって、秋風のハンモックに揺られたい。
大人の人が僕を見て、素敵な恋を見つけようってなって欲しい。
わがままな人が、少しでも謙虚になってくれるといいな…
もしも僕が花になったら…
冬の待雪草になって、雪とのんびり音楽を聴きたいな。
君が僕を見て、大切な人にそっと寄り添って欲しい。
寂しくても、1人じゃないよって思ってくれるといいな…
もしも、僕が花になったら…
誰も知らない、名もない道端の花になってるかもしれない。
誰も気にしない、たくさんの花のうちのただの花かもしれない。
邪魔だな、いない方がいいのに、って思われる花かもしれない。
でもね、一生懸命花を咲かせたんだよ。
いつか誰かに気付いて欲しくて、可愛いねって褒められたくて…
一生に一度しか咲かない花かもしれないけれど、そんな僕を誰かが必要として欲しい。
ただ側にいて欲しい。
もしも君が花になったら…
この世に一つだけの花。
いつまでも、君と一緒にいたいな。
もし枯れてしまっても、その種を植えて、大事に育てて、花を咲かせて、また君に会いたい。
花がいつ咲くか分からなくても、ずっと待ってるよ。
そして、もし僕がいなくなっても、君の横で、一生懸命花を咲かせるから。
咲くのが遅いかもしれないけれど、
好みの花じゃないかもしれないけれど、、
桜みたいにみんなを笑顔にして、
向日葵みたいにみんなを元気にして、
秋桜みたいにみんなを和やかにして、
待雪草みたいにみんなをそっと癒して、
そんな素敵な花じゃないかもしれないけれど
君の心を照らす花になれればいいな。
だから、どうかその小さな種を捨てないであげてください。
あなたのその優しさで、種を育ててあげてください。
そして、あなたのその優しい心の花を忘れないでください。
もしも僕が花になったら、君の優しさで包まれますように。